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布選び記録

ドール服の裏地におすすめの生地は?ブライス服で裏地を付ける基準と薄くきれいに仕立てる方法

こんにちは。Sugar & Saltで初心者さんの服作りをお手伝いしている、こはるです。

ドール服の作り方を見ていると、ときどき出てくる「裏地」。人間の服にも付いているし、付けたほうが本格的できれいなのかな?と思いますよね。

でも、ブライスの服では裏地を付ければ必ず仕上がりが良くなる、というわけではありません。

むしろ小さなドール服では、表地と裏地が重なることで襟ぐりがごわついたり、ウエストが厚くなったり、せっかくの細いシルエットが変わってしまうこともあります。

「裏地なしだと手抜きなのかな」と心配しなくて大丈夫。大切なのは、完成させたい服に裏地が必要かどうかを判断することです。

今回は、裏地を付けたほうがよいドール服と付けなくてもよい服の違いから、ブライスサイズでも厚くなりにくい裏地用生地、初心者さんがつまずきやすいポイントまで順番に見ていきましょう。

ドール服に裏地は必要?まずは付ける目的から考えよう

裏地を付けるか迷ったときは、「本格的に見えるか」ではなく「この服で裏地に何をしてほしいのか」から考えると分かりやすくなります。透けを抑えたいのか、縫い代を隠したいのか、表地だけでは形が安定しないのか。目的が分かれば、裏地が必要かどうかも判断しやすくなります。

反対に、目的が特にないのに何となく裏地を付けると、ブライスサイズでは布が増えたデメリットのほうが大きくなる場合があります。

透けやすい表地をカバーするための裏地

白や淡い色の薄手生地では、ブライスへ着せたときにボディの色や下に着ている服が透けて見えることがあります。

特にスカートやワンピースでは、光が後ろから当たったときに脚の輪郭が透けることもあります。そんなときは、薄い裏地を一枚入れることで表側の色が均一に見えやすくなります。

ただし、白いブラウスのように少し透ける質感そのものがリアルクローズらしさになる服もあります。「透ける=必ず裏地が必要」ではなく、完成イメージに合わせて考えてみましょう。

縫い代を内側へ隠してきれいに見せるための裏地

袖のないワンピースやベストでは、襟ぐりや袖ぐりの縫い代が小さく、端処理が難しいことがあります。

そんなデザインでは、身頃に裏地を付けて表地と中表に縫い合わせることで、襟ぐりや袖ぐりの布端を内側へ隠せます。表から見たときに縫い代が出にくく、すっきりした仕上がりになるのがメリットです。

「裏地」というと服全体へ付けるイメージがありますが、ドール服では身頃だけに裏地を付け、スカート部分は一枚仕立てにする方法もあります。必要な場所だけ使う、と考えると選択肢が広がります。

裏地を付けないほうがきれいな服もある

Tシャツや薄手ブラウス、デニムパンツなど、人間服でも基本的に裏地を付けないアイテムは、ドール服でも一枚仕立てのほうが自然な場合があります。

特にブラウスの袖まで裏地を付けると、細い腕の周りに布が何層も重なります。袖口を折り返す部分ではさらに厚くなり、腕を通しにくくなることもあります。

裏地なしでも、縫い代の処理やアイロンを丁寧に行えば十分きれいに仕上げられます。裏側まで整えたいからといって、必ず二枚仕立てにする必要はありません。

こはるの初心者メモ:私も最初は「裏地付き=上手な人の服」みたいに思っていました。でも、小さい服では付けないほうがすっきりすることもあります。省略ではなく、仕上がりを考えて“付けない”と選ぶのもちゃんとした作り方です。

ドール服の裏地におすすめなのは薄くて柔らかい生地

裏地を付けると決めたら、次に大切なのが生地選びです。ここで人間用の裏地をそのまま基準にすると、ブライス服では扱いにくいことがあります。ドール服では、表地と重ねたときの厚みや、小さなカーブへなじむ柔らかさまで確認して選びます。

名前だけで「裏地用」と判断せず、実際に二枚重ねた状態を触ってみるのが失敗を減らす近道です。

薄手のコットンローンは初心者にも扱いやすい

ブライス服の裏地として使いやすい素材のひとつが、薄手のコットンローンです。

薄くて柔らかく、表地と重ねても厚みが出にくいうえ、綿素材なのでアイロンを使いやすく、滑りやすい化繊の裏地より裁断や縫製もしやすい傾向があります。

特に初めて裏地付きワンピースを作る場合は、表地も裏地も扱いやすい綿素材にすると、二枚を合わせる作業に集中できます。

ただし「ローン」という名前でも厚みやハリは商品によって異なります。購入するときは、薄さだけでなく、折り重ねたときにふくらみが残らないかも確認すると安心です。

薄手ブロードは表地との組み合わせを確認する

薄手のブロードも裏地として使えます。ローンより少しハリがあるものなら、身頃の形を安定させたいワンピースなどに向くことがあります。

ただし表地もブロード、裏地もブロードという組み合わせでは、襟ぐりの縫い代部分に布が何枚も集まり、思ったより厚くなる場合があります。

表地が少し厚めなら裏地はより薄く、表地がかなり薄ければ裏地に少しハリを持たせるなど、二枚をセットで考えてみてください。

端切れを二枚重ねて折り返し、実際の襟ぐりやウエストを想像して触ってみると、完成後の厚みを判断しやすくなります。

一般的なつるつるした裏地は小さなパーツでは難しいことも

人間服ではポリエステルなどの滑りのよい裏地がよく使われます。着脱しやすくするには便利な素材ですが、ドール服初心者さんには少し扱いにくい場合があります。

数センチの身頃を裁断するときに生地がずれたり、小さなカーブを縫う途中で表地と裏地の位置がずれたりしやすいためです。

もちろん使ってはいけないわけではありません。コートなど着脱時の滑りを重視したい服では候補になります。ただ、初めての裏地付きドール服なら、まずは扱いやすい薄手コットンから始めるほうが工程を理解しやすいでしょう。

ブライス服では裏地の色も表地とボディへの影響を考える

裏地は服の内側だから、色は何でもよさそうに思えますよね。でも、薄い表地では裏地の色が表から透けたり、濃色生地ではドールへの色移りを考えたりする必要があります。ブライス服では見えない部分の色も、完成後の安心感に関わります。

特に白や淡色のリアルクローズを作るときは、表地と裏地を重ねた状態で色を確認しておきましょう。

白や淡色の表地には白・生成り系を合わせる

白いワンピースや淡い小花柄なら、白や生成りなど表地に近い明るさの裏地が合わせやすくなります。

たとえば白い表地の下へ濃いベージュを重ねると、表から見た白が少しくすんで見える場合があります。逆に真っ白な裏地を生成りの表地へ合わせると、部分的に明るく見えることもあります。

小さな端切れを重ねて自然光の下で見ると、単体では分からなかった色の変化に気づきやすくなります。

濃色の表地では色移りにも注意する

黒、ネイビー、濃いデニムなどは、素材や染色によってはドールボディへ色が移ることがあります。

薄い明色の裏地を間に入れることで直接触れる面積を減らせる場合がありますが、裏地を付ければ色移りを完全に防げるとは限りません。縫い代や袖口など、表地がボディへ直接触れる場所も残るからです。

濃色生地を使うときは長期間着せたままにしない、生地の色落ちを事前に確認するなど、裏地とは別の対策も合わせて考えましょう。

柄物の裏地は見えないおしゃれとして楽しめる

表地へ影響しない厚みと色なら、裏地に小さな柄を使う楽しみ方もあります。

無地のベージュコートを脱がせたら内側だけ小花柄、という組み合わせは、人間のリアルクローズにもありそうでかわいいですよね。

ただし柄物はプリント部分の色が濃いこともあります。薄い表地へ使う場合は表から透けないか確認し、最初は身頃の裏だけなど小さな範囲から取り入れると失敗しにくくなります。

ワンピース・スカート・コートで裏地の必要性は変わる

「この生地なら裏地が必要」と素材だけで決めるより、何を作るのかまで合わせて考えるほうが判断しやすくなります。同じ薄手コットンでも、ブラウスとワンピースでは布の重なり方も着用時の見え方も違うからです。

ここでは、ブライスのリアルクローズでよく作るアイテムごとに、裏地を付けるメリットと注意点を見ていきます。

ノースリーブワンピースは身頃だけ裏地を付ける方法も便利

ノースリーブワンピースは、裏地を活用しやすいアイテムです。身頃の襟ぐりと袖ぐりを表地と裏地で縫い合わせれば、小さなカーブの布端を内側へ隠せます。

一方、ギャザースカート部分まで二枚仕立てにすると、ウエストへ表スカート・裏スカート・身頃の縫い代が集まり、厚くなりやすくなります。

透けが気にならない表地なら、身頃だけ裏地を付け、スカートは一枚仕立てにする方法もあります。全部に付けるか全部省くかの二択ではありません。

ブライスサイズでは、必要な部分だけ二枚仕立てにすることで、きれいさと薄さを両立しやすくなります。

スカートは透けとボリュームを見て判断する

白や淡色のスカートでは、脚が透けるのを抑えるために裏地が役立つことがあります。

ただし、ギャザーがたっぷり入ったスカートへ同じ分量の裏地を重ねると、腰まわりのボリュームが大きくなる場合があります。

そんなときは、表スカートとまったく同じ形にするのではなく、裏側はギャザー量を減らしたシンプルな形にする方法もあります。

表から見せたいふんわり感は表地で作り、裏地は透けを抑える役割に絞る。役割を分けると、ブライスの小さな腰まわりでもすっきり仕立てやすくなります。

コートは滑りやすさと厚みの両方を見る

コートでは、裏地があることで袖へ腕を通しやすくなったり、内側の縫い代を隠したりできます。リアルクローズらしい仕立てにもつながるため、裏地を付けるメリットが大きいアイテムです。

ただし、ブライスのコートは中にブラウスやワンピースを着せることもあります。表地が厚く、裏地にもハリがあると、重ね着したときに腕や身頃がかなり窮屈になることがあります。

コートでは表地だけを触って決めず、「ブラウス+コート表地+裏地」と実際の重なりを想像することが大切です。

冬らしい見た目を出しながらも、ドールサイズでは人間服より一段薄い素材を選ぶ。そのくらいの感覚で探すと、シルエットを保ちやすくなります。

裏地付きドール服が厚くなる原因は縫い代の重なりにある

裏地付きの服を作って「なんだかごわごわする」と感じたら、生地そのものだけでなく縫い代が何枚重なっているかを確認してみましょう。小さなドール服では、ほんの数ミリ幅の縫い代でもシルエットへ大きく影響します。

特に襟ぐり、肩、ウエスト、背中開きは布が集中しやすい場所です。ここを整えるだけでも、表から見た印象がかなり変わります。

襟ぐりでは表地と裏地の縫い代が重なる

襟ぐりを表地と裏地で縫うと、縫い線の内側には二枚分の縫い代があります。そのまま表へ返すと、カーブの内側で縫い代が押し合い、襟ぐりがふくらむことがあります。

カーブ部分の縫い代へ細かく切り込みを入れたり、必要に応じて縫い代幅を少し整理したりすると、返したときになじみやすくなります。

ただし、切り込みを縫い目ぎりぎりまで入れるとほつれやすくなります。ブライス服では距離が短いので、少しずつ確認しながら進めましょう。

ウエストは何枚の布が集まるか数えてみる

裏地付きワンピースで厚みが出やすい代表的な場所がウエストです。

表身頃、裏身頃、表スカート、裏スカートをすべて同じ位置で縫い合わせると、縫い代部分では複数枚の布が一か所へ集まります。さらにギャザーが入っていれば、実際の布量はもっと増えます。

平置きでは数ミリの厚みにしか見えなくても、ブライスの細いウエストへ一周すると、腰まわり全体がふくらんで見えることがあります。

裏地をどこまで付けるか、裏スカートのボリュームを減らせないかなど、縫う前に重なりを減らす設計を考えておくと仕上げが楽になります。

背中の面ファスナーまで重なるとさらに厚くなる

ブライス服では着脱しやすいよう、背中に面ファスナーを使うことがあります。

表地と裏地の二枚仕立てになった背中へ、さらに面ファスナーを重ねると、その部分だけ急に厚くなることがあります。後ろ姿を見たときに背中が浮いて見える原因にもなります。

面ファスナーを必要以上に幅広くしない、薄手タイプを使う、留め具を付ける位置の縫い代を整理するなど、小さな工夫で厚みを抑えられます。

「裏地が厚かった」と思っていたら、実は留め具まで含めた重なりが原因だった、ということもあります。完成した服は横や後ろからも確認してみてください。

こはるの失敗メモ:裏地付きなら絶対きれいになると思って全部二枚仕立てにすると、ウエストだけぽこっと厚くなることがあります。そんなときは縫い方が下手だったと決めつけず、「ここ、布が何枚重なってる?」と数えてみてください。原因が見えると次の一着がぐっと作りやすくなります。

初めて裏地付きのブライス服を作るなら小さく試してみよう

裏地付きの服は、表地と裏地の二枚を扱うぶん、一枚仕立てより工程が増えます。でも、最初からコートの総裏仕立てのような複雑なものへ挑戦する必要はありません。

初心者さんなら、構造が見えやすいノースリーブの身頃など、小さな範囲から試すと「裏地を付ける意味」と「布が重なる感覚」の両方をつかみやすくなります。

最初はノースリーブの身頃から始める

袖がない身頃なら、袖付けの工程がないため、表地と裏地を合わせて襟ぐりや袖ぐりを仕上げることに集中できます。

表へ返したときに縫い代が内側へ隠れるので、裏地の役割も分かりやすいアイテムです。

まず一着作ってみて、襟ぐりが厚く感じたのか、ちょうどよかったのかを確認します。その経験が、次にワンピースやベストを作るときの生地選びにつながります。

本番前に表地と裏地を二枚重ねて折ってみる

生地を選ぶ段階でできる簡単な確認方法が、端切れを二枚重ねて折ってみることです。

さらに縫い代が重なる場所を想定して四枚程度重ねてみると、「これが襟ぐりやウエストに一周したらどうなるかな?」と想像しやすくなります。

ふわっと元へ戻るほど厚いのか、指で押さえると薄くなじむのか。数値が分からなくても、触った感覚で比較できます。

お気に入りの生地を裁断してから「思ったより厚かった」と気づくより、端切れの段階で試したほうが安心です。

一着目は作例に近い生地で完成させる

型紙に作例や推奨生地がある場合、最初の一着はできるだけ近い厚みの素材を使うのがおすすめです。

初めての型紙で表地も裏地も大きく変更すると、完成したときに「型紙の問題なのか、生地の問題なのか、縫い方なのか」が分かりにくくなります。

まず基本の条件で一着完成させ、そのあと「次は裏地をもっと薄くしよう」「このスカート部分は裏地なしでもよさそう」と変えていけば大丈夫です。

一着目を完璧にすることより、二着目で一つ改善できること。その積み重ねのほうが、ドール服作りはずっと続けやすくなります。

まとめ|ドール服の裏地は必要な場所だけ薄く仕立てよう

ドール服の裏地は、「付いているほど本格的」というものではありません。

透けを抑えたい、襟ぐりや袖ぐりの縫い代を隠したい、コートを着せやすくしたい。そんな目的があるときに、必要な場所へ使うのが基本です。

  • 初心者には薄手のコットンローンが扱いやすい
  • 表地と裏地を重ねた状態で厚みを確認する
  • 淡色の表地では裏地の色が透けないかを見る
  • ワンピースは身頃だけ裏地を付ける方法もある
  • ウエストや背中は縫い代と留め具の重なりに注意する
  • 最初はノースリーブなど小さな範囲から試す

裏地を付けるか迷ったら、「この一枚は何のため?」と考えてみてください。

必要なら付ける。なくてもきれいなら付けない。その判断ができるようになると、ブライスの小さな体に合った、軽くて自然なリアルクローズへ近づいていきます。

Sugar & Saltからのお知らせ

Sugar & Saltでは、ブライスの日常に自然になじむリアルクローズをテーマに、型紙と作り方をご用意しています。

ドール服は小さいからこそ、生地の厚みや縫い代の数ミリが完成したシルエットへ大きく影響します。ブログでも「どの生地を選べばいい?」「なぜここが厚くなるの?」といった、実際に作り始めてから迷いやすいポイントを少しずつ解説しています。

お気に入りの生地を選んで、自分のブライスに似合う一着を作る時間まで楽しんでもらえたらうれしいです。

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Sugar & Salt公式LINEでは、新作型紙やブログ更新、ドール服作りに役立つお知らせをお届けしています。

メンバーシップでは、文章や写真だけでは分かりにくい工程も確認しやすいよう、作り方動画などのコンテンツを順次お届けしていく予定です。

「ここまで縫えたけれど、この次はどうするんだろう?」と迷う時間を少し減らして、そのぶん生地を選んだり完成した服を着せたりする時間を楽しめる場所を目指しています。

この記事を書いた人

こはる|Sugar & Salt 初心者サポート担当

「型紙を開いたけれど、ここからどうするの?」「ちゃんと縫ったはずなのに何か違う」など、ドール服作りを始めたばかりの頃につまずきやすいポイントを担当。失敗をなくすことより、原因が分かって次の一着を作りやすくなる説明を大切にしています。

この記事の著者

Shiori

1987年生まれ。ブライスサイズのドール服を作るのが好き❤️オリジナルの型紙を作ったり作る事を教えるのは好きだが機械音痴な為更新はノロノロ

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